未来を見つめる 省エネ 住宅について!
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省エネ住宅と補助金制度 省エネ住宅という考えの背景には地球の環境問題があります。 1990年代に地球温暖化のもたらす問題が 指摘され始め、世界各国で防止対策が 講じられるようになりました。 日本も例外ではなく、地球温暖化の防止対策の一つとして、各家庭における消費エネルギーを削減する取り組みが始まったのです。 省エネ住宅の普及は国を上げて 取り組んでいる課題です。 国では各種補助金制度を設置するなどの取り組みを行っています。 「エコキュート導入補助金制度」もその一つで、 これは家庭の中のエネルギー消費量の3分の1を占める給湯に着目し、 高効率給湯機であるエコキュートを導入する際にその費用を補助する制度です。 最近では、指定された高効率システムを住宅に導入する際に、 建築主にその費用の一部を補助する補助金制度が設置されました。 この制度を利用して高効率システムの導入が増えることが期待されています。 太陽光発電システムの導入に際しては、国の補助金制度を地方自治体が引継ぎ、 自治体ごとに補助金制度を設けています。 自治体によって金額や条件が異なりますが、 特に太陽光発電システムは設置費用が高額なため、補助金制度の効果が期待されています。 他にも自治体によって 個別の補助金制度が多くあり、 自治体の環境問題へ取り組む姿勢が 明らかになっています。 省エネ住宅に関する補助金制度は、建築会社や関係者の間では周知されていますが、 一般市民には余り知られていないのが実情です。 補助金制度が効果を発揮し、 日本の省エネ住宅が増え、 地球の環境悪化に歯止めがかかることが 期待されます。 |
省エネ住宅と省エネラベリング制度 省エネ住宅という考えの普及に伴い、電化製品などでも省エネ型製品が求められるようになりました。 近年では電化製品や石油機器が 普及しエネルギー消費量が増加する一方、 技術の進歩により省エネ性能の高いものが開発されるようになっています。 そこで2000年8月には 消費者が「省エネ型製品」を購入する目安として 省エネラベリング制度」がJIS規格として制定されました。 省エネラベリング制度とは電気や石油などの ネルギー消費機器の省エネ性能を表示したものです。 そして消費者が店頭で製品の購入する際、 多機種との比較検討の材料として利用することを目的としています。 省エネラベルには4つの情報が示されています。 ・省エネ基準の達成を示す「省エネ性マーク」です。 オレンジ色のマークは基準を達成していない製品、 緑色のマークは基準を達成した製品で、省エネ効果の高い製品ということになります。 ・製品の省エネ基準の達成率を%で表した「省エネ基準達成率」を表示しています。 この達成率が高いほど省エネ性能に優れていることになります。 ・省エネ基準の達成を目指す時期を 「目標年度」として表示しています。 ・製品の「エネルギー消費量」を数値で表示しています。 現在ではエアコン、冷蔵庫、テレビなど16品目が対象になっています。 |
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省エネ住宅とシックハウス症候群 省エネ住宅では近年、シックハウス症候群が問題になっています。 シックハウス症候群とは、住宅の新築や改築の直後に入居した人に起こる症状で、 めまいや吐き気、頭痛、倦怠感、湿疹、呼吸器疾患などの体調不良が起きるものです。 このシックハウス症候群が認知されていない頃には原因不明な症状とされ、 自宅療養などでさらに症状が悪化することがあったようです。 シックハウス症候群の原因は、住宅の中の建材、家具、日用品から発生する様々な化学物質が考えられます。 近年の住宅は建築する際に、接着や殺虫などの目的でいろいろな化学物質を使用します。 その化学物資が室内空気を汚染し人体に入りこむのです。 特に気密性に優れた近年の省エネ住宅では換気が十分行われず、 汚染された室内空気が留まりやすいため、 シックハウス症候群の発生や悪化につながりやすいと言われます。 シックハウス症候群を発生しないためには原因物質を生活環境から排除することが求められます。 近年では法律でも建築材料や殺虫剤の使用を制限するなどの対策を行っています。 また日常生活の中で換気方法や日用品の選び方に注意することも重要です。 特に新築や改築の当初と、高温多湿になる夏は、化学物質の発散が多くなります。 換気は複数の窓を開放して十分な通風を確保し、 省エネ住宅では換気設備を有効に利用し計画的に換気することが必要です。 そして室内は禁煙にし、カーテンやじゅうたん、 床に塗るワックス類、防虫剤、洗剤などの日用品は化学物質を発散するものがあるので 十分注意して選ぶようにします。 |
省エネ住宅とエアコン 一般家庭におけるエアコンの消費電力は電気消費量全体の4割を占めると言われています。 そこで省エネ住宅では、エアコンによるエネルギーの消費量を抑えることが大切です。 特に梅雨から夏には湿度が高まり、快適な室内環境を作るためにエアコンを利用する機会が多くなります。 エアコンに頼らない生活をするのが 一番の省エネですが、 現実にはその日の天候によってはエアコンが必要な場合もあります。 そこでエアコンの機種の選び方に注意することによって、省エネにつなげていく方法があります。 エアコンは店頭でも様々なメーカーのものが販売され、機能や性能も多様です。 まず、最初に確認するべき点は省エネラベルです。 これには省エネ性マークと省エネ基準達成率、そしてエネルギー消費効率、目標年度の4つの情報が 示されています。 多機種を比較検討するときにはぜひ参考にしたいものです。 機能面では自動的にフィルターの掃除をする機種が近年人気を集めています。 一般的なエアコンのフィルターはこまめに掃除をしないとホコリがたまり、冷房効果を下げてしまいます。 自動掃除機能はエアコン内部をきれいに保つ機能です。 フィルターの掃除をしなくても冷房効果を維持することができ、省エネだといえます。 他にも近年のエアコンは人を感知して運転を調整する機能や、その家庭に最適な運転を自動で 行う機能があり、無駄を省くことで 省エネ効果を上げることが期待できるものです。 エアコンは省エネ住宅にも欠かせないものですが、 地球環境を悪化させないためにも、できるだけ環境への負荷が少ないものを選びたいものです。 |
省エネ住宅と風通し 省エネ住宅では冷暖房に 頼りすぎない生活が望まれます。 自然の風を室内へ取り入れることによって 室内の温度や湿度を調整し、 快適な室内環境を保つことは身体にもよく、 省エネにも効果的です。 風通しにはまず、窓を開けた時に自然の風が入りやすい環境することが必要です。 間取りを決める時には、建物や庭の植栽が風を妨げないように窓を配置します。 高断熱、高気密の省エネ住宅では夏の暑さが室内にこもりやすいと言われますが、 風通しを確保し、風と一緒に暑さを逃がすことで 解決できます。 窓の大きさや方位も風通しの良し悪しを決める重要な条件です。 基本的に南面に大きな窓、東、西、北には必要最小限の大きさの窓を設置します。 窓を大きくすると熱損失が大きくなってしまうため、 日射を得る窓以外は風が通る最小限の大きさに とどめることが省エネにつながります。 そして風の入口と出口をあらかじめ考慮し、 2面以上の壁に窓を配置することも重要です。 最近では開放感を高める目的で玄関やリビングに吹き抜け空間を設ける住宅が増えています。 これは風通しの面から有効な方法で、 特に夏は涼しいという利点があります。 吹き抜けの壁に大きな窓を設けることで光による明るさと熱も期待できます。 吹き抜けの風通し効果を最大限に発揮するためには1階から吹き抜けの窓へ空気が流れるよう、 窓や換気扇を工夫することが必要です。 しかし冬には暖かい空気が吹き抜け上部にたまり、1階の床面の温度が下がるという問題が生じます。 空間全体を均一な温度に近づけるためには、 屋根や壁の断熱をしっかり行うと同時に、 天井扇で空気を循環させるなどの方法をあらかじめ考えておくことも重要です。 |
省エネ住宅と湿気 省エネ住宅は断熱性、気密性が高く隙間のない構造になっています。 それは冷暖房効果を高め、省エネルギーには効果的ですが、 その反面、住宅内で大量に発生する湿気が問題になっています。 湿気は外気や床面、壁面、また調理、入浴、暖房、などあらゆるところから発生します。 そして通気の悪い場所に溜まり、 カビ、ダニを繁殖させたり、 結露をおこしたり住宅や健康に 悪影響を及ぼすものです。 そのため省エネ住宅では特にしっかりと湿気対策を行う必要があります。 天気の良い日に複数の窓を開放して風を通す方法は最も健康的で省エネですが、 計画的に必要換気量を計算し、必要換気量に適合する換気設備を設置して 湿気を排出する方法もあります。 湿気のこもりやすい床下には床下用換気扇を設置し強制排気することで、 床下の建材のカビや、床面から室内への湿気の流入を防ぐことができます。 除湿機やエアコンの除湿機能を 利用することも効果的です。 押入れや天井裏などの狭い部分には 市販の吸湿材が有効で便利なものです。 また、生活の中で少し配慮することによって、室内の湿気の発生を抑えることができます。 例えば雨の日には室内に洗濯物を干さないことです。 雨の日には換気の効果も低いため、室内に湿気を発生させないことが大切です。 室内の観葉植物水槽も湿気を発生させるものです。 そして開放型ストーブなども避けた方がよいものです。 室内の湿度は40〜60%が望ましいとされています。 毎日湿度計で定期的に測定し、 それぞれに合った湿気対策で、 適切な湿度を保つこと心掛けたいものです。 |
省エネ住宅と日射 日射は住宅の快適さを左右する重要な条件です。 冬場はできるだけ多く日射を取り込むと、暖房の補助的な役割を果たします。 日射そのものの熱だけではなく、日射で暖められた床や住宅全体から 輻射熱によって室内の温かさが保たれます。 日射を直接室内に取り込む方法を「ダイレクトゲイン」といい、 自然の恵みを利用した省エネ方法の一つです。 冬とは反対に、夏は日射をできるだけ取り込まないことが冷房効果を高めます。 夏の日射熱はとても強く、屋根や外壁から内部へ伝わり 室内の空気やあらゆるものの温度をあげます。 さらに輻射によって住む人に伝わり、暑さを感じることになります。 断熱性の高い省エネ住宅では、一度室内に入った熱は外へ逃げにくい構造になっているため、 日射を入れない対策が必要です。 夏に日射を室内へ入れないためには、屋根や外壁、窓ガラスの断熱性を高くする方法があります。 最近では、日射による熱が室内に入らないように ガラスに特殊なコーティングがしてある「遮熱ガラス」が出ており、 省エネ住宅など取り入れられています。 建物の軒を出したり、ひさしをつけるのも効果的です。 窓にカーテン、ブラインド、サンシェード、すだれ等をとりつける方法も 冷房効果を高めることができる手軽な方法です。 また樹木を植えて日陰を作り、日射を除けることも効果的な方法です。 樹木、草花には周辺の温度を下げる効果があり、涼しい風を得ることができます。 省エネ住宅では必要に応じて日射を取り込んだり、 除けたりして冷暖房によるエネルギー消費を抑えることが大切です。 |
省エネ住宅と自然エネルギー 地球の環境問題が深刻になっている今日、 省エネ住宅を実現する方法として自然エネルギーが注目を集めています。 自然エネルギーにはCO2を発生せず、クリーンで環境に優しいエネルギーです。 自然エネルギーの中でも太陽エネルギーは、 省エネ住宅や施設で既に取り入れているところも多くあります。 太陽エネルギーを利用したものには太陽光発電(ソーラーシステム)や太陽熱温水器などがあります。 活用の幅が広く、身近なエネルギーとして消費者の関心を集めています。 地熱エネルギーは日本の豊富な地熱資源を生かしたエネルギーです。 最近ブームになっている岩盤浴はこの地熱を利用したものです。 地熱エネルギーは地下で発生する熱を水蒸気や他の中間熱媒体に よって取り出すことによって、主に入浴、冷暖房、園芸などの小規模な省エネに利用されています。 現代、最も期待が高まっているものに風力エネルギーがあります。 風を利用した風車は古代から生活の中で活用されていました。 現代では風車の回転をエネルギーに換え、電気自動車、風呂、温室などに利用されています。 コストが低く、熱変換には100%の効率が得られ、今後用途の幅が広がっていくものと思われます。 水力エネルギーはほとんどが発電に使われており、水力発電として日本では古くからダムによる発電が行われてきました。 現代ではダムによる水力発電は減っていますいが、別の方法で水力発電が行われています。 今後さらに研究が進み省エネ住宅に取り入れられることが期待されています。 自然エネルギーには他にも様々なものがあり、現在も研究開発が続けられています。 石油や石炭などの化石燃料頼らず、自然エネルギーを有効に活用することが 未来の地球のために重要なことなのです。 |